日本には祖霊崇拝という先祖の霊を祀る考えがあります。
死んだら人はどこに行くのか?
神になるのか?
なぜ先祖の霊を祀るのか?
この答えが日本人の死生観の中にあります。
死んですぐにどこに行くのか、ご存じでしょうか?
すぐに天に行く?
いえいえ、すぐには行かないのです。
みなさんのご自宅の近くにハヤマと発音する小さな丘や山、地名はありませんか?
漢字で書くと、葉山、羽山、端山、早間などいろいろな書き方があります。
元は”端山”とされていたこの自宅の近くの山。
亡くなった方はそんなところにいき、皆さんの暮らしをしっかりと見ているのです。
そう、亡くなってもしばらくはあなたの近くにいて、残してきた家族を見守ってくれているのです。
草葉の陰から見守るという言葉はここから来ています。
その後、長い年数をかけて死の穢れを清めます。
33年、地域によっては50年といわれていますが、この時間をかけて仏から神に昇華していきます。
そしてその神は自分の一族を守る氏神となって子孫の無事を守ると言います。
人は亡くなった直後は生前の個性があり、執着もあります。
これが年月を経てこれらが消えていく中で、神へとなっていくのです。
あなたの大切な人が神となれるように。
そしてあなたのことを先祖のみなさんが見守ってくれていることへの感謝として墓参りなどの行事があるのです。
とはいえ、都市化、海外への流出が増えている現在、なかなか墓参りに行くこともできません。
そんな忙しい現代人かわり、慰霊をしてくれるのが永代供養。
お墓のことは私たちにお任せください。
皆さんは今の暮らしの中で、亡くなった大切なあの人を思い出して、家族でお話をしてあげていただければと思います。